緑薫る初夏の候、先端酪農形態とも言うべき『ロボット搾乳(VMS)・フリーストール牛舎』が竣工の運びとなりました。
消費者のみなさまの需要にお応えできない乳量、酪農家の廃業、後継者対策など幾多の問題をかかえて来ました。これらに対し当組合は平成17年から「畜産の里作りプロジェクト」を立ち上げ『フリーストール牛舎』建設の事業に取組みました。
『フリーストール牛舎』は、「牛に人にやさしく」を基本理念とし、周辺地域との調和や快適な職場としての環境を備えております。 牛の自由を束縛することなくリラックスできる環境を作り上げ良質な牛乳を生産することを目指しています。
そのため従来の作業を、自動給餌機、搾乳ロボット、アルプロシステム個体管理(給餌データ・行動パターン・搾乳データ・繁殖カレンダー)・スクレーパー(除糞)などコンピュータシステムで管理し、データの構築をすすめて行きます。
このデータをもとに農業試験場、畜産試験場、振興局普及指導課の指導を受け、今回導入した全戸をネットで結び共有データとします。共有データは集約と分析を行い、それに基づく適切な給餌と健康管理で効率かつ安定的な経営体を実現します。
効率的なシステムで管理され軽減された労働時間の一部は、粗飼料生産や地域の集落農業に積極的に参加することで、これからの地域産業を支える一翼となります。
施設建設に当り設計を担当してくださった長澤忍建築舎、工事を担当してくださった高禮建設株式会社、機械設備を担当してくださったデラバル株式会社をはじめ関係各位にはおかれましては、立派な施設に完成され厚く感謝申し上げます。
みなさまからの安心・安全・信頼のもと十分お応えできるように組合員一同、一丸となって努力して参りたいと存じますので、今後ともご指導 ご支援の程お願い申し上げまして、ごあいさつといたします。
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